横浜市は保活激戦区なので、認可保育園に入れなかったという方も多いと思いますが、横浜市からの軽減助成を受けることによって保育料が認可保育園と大差ない 横浜保育室 という選択肢もあります。
一見分かりづらい保育事業について、横浜保育室や小規模保育など様々な子どもを預けられる可能性について簡単にまとめました。
もくじ
認可保育園に落ちた!
2019年も1月末となり、横浜市では一斉に4月入所の可否通知がされる時期となりました。
ネット上では、#保育園落ちた という投稿が止まらず、かく言う私も2歳児の息子を4月に入所させたかったのに保留にされてしまったうちの一人です。
今後のことを考えると、気に入った認可保育園に通わせるべく保活を頑張っていたので、残念無念の一心でしかないのですが、結果的には現状横浜保育室という施設に救われています。
国が定めている児童福祉法に準ずる施設ではありませんが、横浜市が独自で定めた基準はクリアしているという保育施設なので、最低限安心して子どもを預けることができます。
横浜保育室も既に4月入所は厳しいというところが多いかと思いますが、認可保育園と併願申請をしていた人たちの辞退や、転勤などにより空きが出ている可能性もあります。
認可保育園以外の選択肢は?
横浜市は1月末に認可保育園に入れるか否かの通知があります。
残念ながら保留の通知を受け取ってしまった場合には待機児童ということになるわけですが、それでも会社復帰をしなければならないというお母さんは多いでしょう。
そこで横浜市で設けている、認可保育園の他に子どもを預けられる施設は以下となります。
※各項目をクリックすると横浜市の詳細ページへ飛びます。
認定こども園を除く認可保育園以外はすべて認可外保育事業となるのですが、国が定める厳しい児童福祉法に基づいて運営されているのではなく、少しハードルを下げて市町村独自の基準を設けることにより設置されている保育事業が、横浜保育室、家庭的保育事業、小規模保育事業です。
市町村の基準により認証されているということなので、収入額に応じて市町村より補助を受けることができます。
認可外保育施設は施設ごとに規則が設けられているので、保育料も独自に定められています。また認可外の場合は国や自治体からの補助を受けることができません。
認定こども園は幼稚園と認可保育園のいいとこどりのような存在で近年入園を希望する家庭も増えていることから、エリアにもよりますが競争率は認可保育園とさほど変わらないでしょう。
ですので、認可保育園に落ちた人の駆け込み寺的存在にはならないかと思います。
横浜保育室とはどんな保育施設⁈
家庭的保育事業、小規模保育事業との違いは?
横浜保育室、家庭的保育事業、小規模保育事業の違いは一見分かりづらいのですが、
家庭的保育事業と小規模保育事業は、区役所を通じて申し込み、認可保育所に準じ、所得に応じた保育料を支払います。
家庭的保育事業は家庭保育福祉員の自宅等で保育が行われるので、ほとんど第二の家のような雰囲気の中で生活するのに対し、小規模保育事業は全定員が6人以上19人以下の小規模な施設で保育が行われるので、規模の違いがあります。
一方で横浜保育室は、横浜市が独自に認定している保育施設ではありますが、申し込みや選考については横浜市は一切関与しません。
施設へ直接申し込みます。
保育料は独自に定められていますが、所得に応じた軽減助成を横浜市から受けることができますので、市から支給認定申請により所得額が認められれば、差額を園へ直接支払う形になります。
園にもよりますが、横浜保育室は小規模保育事業の施設よりも大きいところが多いようです。
基本的に横浜保育室、家庭的保育事業、小規模保育事業は認可保育園に入れない児童を対象に運営している施設なので、保育の対象は0~2歳児までとなりますが、横浜保育室によっては小学校就学前まで預かり期間を延ばしているところもあります。
横浜保育室ってどうやって申し込むの?
基本的に園への直接申込みになります。
認可保育園と同様に、直接見学を申込みます。
認可保育園の見学と大きく異なる点が、園によって規定などが異なるので、見学の際に詳しい説明があるということです。
認可保育園の場合は、園の雰囲気を見せてもらって、簡単に質疑応答をして、「あとは気に入ったら区役所へ申し込んでくださいね~」と解散!という流れになりますよね。
横浜保育室の場合は、先着受付の場合はその場で申込書を書いたり、規定について説明があったり、空き状況を分かる範囲で教えてくれたりと、直接契約ならではの透明性・柔軟さはあります。
横浜市からの軽減助成について
◆助成対象児童となるのは、横浜市在住で月16日・1日4時間以上就労している等、保護者がお子さんを保育できない場合です。(認可保育所の入所要件と同様です)
ー横浜市 横浜保育室のご案内より引用
横浜保育室に申込みをする際には、同時に区役所へ支給認定申請をすることとなります。
所得に応じて受けられる助成金が異なるためです。
既に認可保育園に申込みをしたという方なら、保留通知と同時に届いているかと思いますが、新規で申し込みをする際には、郵送での申請手続きとなります。(※港北区の場合は窓口にて申請した場合でも、結局受取は後日郵送になるので、できれば郵送で手続きしてくださいと言われました。)
申込みをする横浜保育室の方でも用紙を配布していることがあるようです。
保育料については、58,100円を上限にして独自で定められていますが、軽減助成を受けられれば所得に応じ毎月1~5万円の減額があるということです。
ご家庭の所得によると思いますが、認可保育園同様か、もしくは横浜保育室の方が保育料が安くなるというケースもありますので、保育料という点に関しては認可保育園の方が絶対に良い!とは一概に言えないようです。
認可保育園に落ちた後に横浜保育室に入れるか?!
さて、この記事の最大のポイントは、残念ながら認可保育園に入れなかった場合、その後に横浜保育室に入れる希望があるかどうか、ということです。
2018年の秋に私が保活をしていた際、横浜保育室では既に4月入所の申し込みを先行で受付していました。
横浜保育室に申込みをする場合は、事前に申込金(入園予約金)として保育料の一部、もしくは別途申込金を支払わなければならないのです。
そして万が一キャンセルした場合でもその金額は戻ってくることが無いので、一度申し込みをしている人はたいていの場合そのまま入園すると思います。
ただ横浜保育室は認可保育園のすべり止めとして併願している人も多いのが現状です。
激戦区で保活をしているご家庭にとって、必ずどこかに預けなければならないという場合、入園予約金を無駄にしてでも入れる保証のある園を抑えておきたいという人は多いです。
そういった人が認可保育園に入れることになった場合、横浜保育室をキャンセルする場合がありますので、この時期に運がよく空きが出たということもあり得ます。
激戦区だと既にキャンセル待ちの人が多く、新規での申し込みは間に合わないかもしれませんが、希望は捨てずに問い合わせしてみるといいですよ。
万が一、横浜保育室も全部あたったけれど、既に満員だった・・・
という場合は、新設園4・5歳児室を活用した年度限定型保育事業という制度を利用できるかもしれませんので、合わせてあたってみてください。
横浜市は激戦区が多いですが、その分新しい保育所も増えているので、1年間限定ではありますが、新しい保育所の空きスペースを利用した保育という選択肢も利用できる可能性がありそうです。
ただ、この事業を行っている保育所でも話を聞きましたが、昨年も同じように募集した際、区役所のHPに情報をアップしてから一瞬で埋まったとおっしゃっていましたので、問い合わせはくれぐれもお早めに・・・
横浜保育室まとめ
横浜市の認可保育園に入りたかったけれど保留になってしまった場合、他に預けられる施設の選択肢として、横浜保育室という施設をご紹介しました。
ちなみに我が家の場合は、息子を1歳児クラスに入れようとした際に保留になってしまって、1年後の2歳児クラスに入園させようと二回目の保活をしていた際に、横浜保育室に出会いました。
その他認可保育園を多数見ていましたが、第一印象としては他の認可保育園と比べても大差なく、雰囲気も良さそうだったので積極的に話を聞いてみました。
4月入所の2歳児クラスは、0歳からの持ち上がりが多いので受け入れられる可能性が低いけれど、1歳児クラスにたまたま空きが出たので(転居などで)、年度内であれば入所できます、とのことでした。
我が家はそもそもBランクの上、既に待機児童を1年間経験しているので、このまま認可保育園の選考結果を待っていても望みは少ないだろうな・・・と思い、賭けではありましたが12月からお願いすることにしました。
既に2か月利用していて息子も私も問題なく通えていたので、万が一4月から認可保育園に入れるようになったとしても継続させていただこうかな・・・とも悩んでいたくらいですが、結果4月入所の希望は保留通知により閉ざされたので、あの時お願いしていて良かったなぁと実感しています。
認可保育園のキャンセル待ち(待機児童)はかなり多いので可能性的には低いかも知れませんが、横浜保育室の場合は、今回のようにもしかしたら年度内からでも入れるかも?!
ということで、横浜市はとにかく苦しい保活事情ではありますが、横浜保育室も視野にいれて考えてみて頂けると良いと思います。
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もしも横浜保育室に預けられた場合、翌年認可保育園に申請するならポイントアップにもなりますので、それも含めて検討してみてください。