元旅行会社勤務の私が、1~2歳の超わんぱくな息子との過去15回の 子連れ飛行機 移動を乗り切った対策方法をお伝えします。
子連れ飛行機移動には不安がつきものです。
できるだけストレスを感じないために、戦略的な航空券の取り方から赤ちゃん&子供が退屈しない為の持ち物リストをまとめました。
これから旅行を計画される方に是非読んで欲しい内容となっています。
もくじ
子連れ飛行機の対策は⁈移動がとにかく不安・・・
子どもが小さいうちの公共交通機関での移動は、親としてはとっても不安ですよね。
特に飛行機という非日常な空間の中では、子どもが大人しくしていてくれるか、その不安はさらに大きいものになります。
子どもが産まれる前はそうだったと思いますが、できるだけ機内ではゆったり過ごしたいと思って搭乗している方が多いはず。
そんな中、我が子が大騒ぎしてしまったり、大泣きしてしまって大声でうるさくしてしまったり、前の席をバンバン叩いてしまって迷惑をかけてしまったり・・・
親としてはかなり肩身の狭くなる思いをすることになるでしょう。
移動中、ずっと立って抱っこしていなければならないのかな・・・なんて状況が頭をよぎります。
自由に動ける空間が限られていて、長時間密室の中に居なければならない飛行機移動は、大人だけでも大変なのに、幼い子どもを連れて行くとなると、不安でいっぱいなはずです。
親の都合にはなってしまいますが、できるだけ機内では大人しく過ごしてもらいたいもの。
私も息子が生後6か月の際に初めての国内線、11か月の際に初めての国際線移動を経験したのですが、乗る前まとにかく不安でどうしたらいいか頭をひねりまくりました。
独身時代も含めると私自身は既に25か国以上渡航していますが、慣れた飛行機移動もやっぱり子連れとなると全く状況は違います。
国内外合わせて既に15回も子どもと一緒にフライトに乗っていますが、回数を重ねるごとにあれこれ試行錯誤しながら、不安をできる限り無くす方法を編み出しました。
子どもにストレスを与えず、ご機嫌で過ごしてもらうための工夫を、元旅行会社・留学会社勤務の知識と経験を踏まえて、過去11回の子連れ移動の経験をもとに編み出しましたので、ご紹介していきますね。
子連れ飛行機移動はフライト時間調整で正しく対策する
子連れで飛行機を利用する際は、フライト時間を正しく選択できるかどうかが一番重要になってきます。
1日1便しか飛んでいないような地域へ行くのであれば致し方ないですが、
何便か飛んでいて選択できるようであれば、子どもにとっても親にとっても負担がないフライトを選ぶに越したことはありません。
子連れ飛行機移動は日中のフライトがベスト!
子どもを飛行機に乗せるのであれば、日中のフライトがベストです。
しかも朝早すぎず、午後遅すぎないお昼の時間帯を含むフライトです。
通常フライト時間の2時間前には空港に到着しておく必要がありますが、我が家から成田空港までは約2時間ほどかかるので、フライト時間からさかのぼって約4時間前には家を出ておかなくてはいけません。
そうすると早くても11時、欲を言えば12時以降の出発の便が普段の生活リズムを崩さずに利用できるベストな時間帯なのです。
反対に遅すぎる出発になると、渡航先と移動時間にもよりますが、現地に到着するのが遅い時間帯や早朝になってしまうこともあり、子どもが眠い時間帯に重なると愚図ってしまうということもあります。
特に飛行距離の短いアジアやグアムなど近場の国の場合には、日中にフライト時間を合わせてしまうと、到着日は移動で終わってしまうのでコスパが良くないという意見もあると思います。
私も子どもが産まれる前までは早朝便や深夜便を利用して、できるだけ現地での滞在時間を確保したいと考えている人でした。
しかし、子どもがご機嫌で過ごせるのが今は第一です。
多少時間がもったいないなぁと思っても、余裕のあるスケジューリングをすることをお勧めします。
飛行時間にお昼寝の時間を当て込む
一番理想的なのは、お昼寝をする月齢の子どもの場合には、お昼寝時間が上手くフライト時間に重なるように便を選択することです。
息子の場合はまだお昼頃に1~2時間ほどお昼寝をするので、機内で眠ってくれると親としてもゆっくりできるし、子どもとしても退屈な時間が短縮できて良いことばかりです。
飛行機内のゴーという一定のエンジン音は慣れてしまえば案外心地よいらしく、適度な揺れも加わって、タイミングよく入眠してくれれば2時間以上ぐっすり寝ていたということもありましたよ。
2歳未満だと座席を利用しないことも多いので、寝ている間は基本的に抱っこか両親の膝の上になると思います。
寝ている間ずっと抱っこしているのも親としては疲れるかと思いますが、子どもが騒いで周りに迷惑を掛けないかハラハラしている時間よりもはるかに楽なのです。
深夜フライトは月齢に合わせて
眠っている時間が長い方が親としては楽なのであれば、深夜フライトにしてしまえば、夜の間ずっと寝てくれるからもっと楽なのではないか、と考えられますよね。
しかし、これは月齢やその子の性格によってもかなり左右されます。
一度寝てしまえば朝までずっと起きないという子どもの場合には、その考え方も有効だと思います。
確かにずっと抱っこは疲れますが、親も安心して休息することができますよね。
でも、一度起きてしまうとギャン泣きをする事の多い赤ちゃん、子供の場合にはどうでしょう。
深夜フライトなので基本的には他の乗客も眠っていますし、できるだけゆっくりと休息したいと考えている人は多いはず。
そんな中、けたたましい子どもの鳴き声が機内に響き渡ってしまったら・・・
多くの人が目を覚まし、冷たい視線を向けられるということもあるでしょう。
幼い子どもだから仕方がない!と割り切って対処できるのであれば良いですが、親の精神衛生上あまり宜しくないと思うので、まだ月齢の低い赤ちゃんや、起きグズリのある子どもの場合には、できるだけ深夜フライトを選ばないことをお勧めします。
子連れ飛行機の場合は座席選びにも対策を!
フライト時間の選択も重要なポイントですが、機内での座席の位置もできるだけストレスが無い場所を選びたいですよね。
両親と子ども、という家族旅行で利用する場合は、万が一両親2人の座席が離れてしまったりしたら大変です。
子連れ飛行機の場合は可能な限り事前に座席指定を
航空会社によりますが、座席選びが事前にできることもあります。
インターネットサイト上で航空券を購入する場合には、その流れで一緒に座席指定が可能な場合が多いので、忘れずにチェックしておきましょう。
格安航空会社の場合は、事前座席指定が有料な場合もありますが、万が一の場合を考慮してここは支払っておくべきだと思います。
旅行会社と通じてパッケージツアーを予約する場合でも、事前に申し出をすれば座席指定画可能な場合もありますので、担当スタッフに希望を伝えておくといいでしょう。
もしも事前に座席指定ができない場合には、当日早めに空港に到着して、できるだけ早くチェックインの列に並ぶことです。
乗客全員が事前座席指定をしているということはあまりないと思うので、希望の席を選べる可能性が高まります。
子連れなら飛行機内後方のお手洗いに近い通路側の席がお勧め
子連れで飛行機を利用する際にお勧めな座席は、機内後方のお手洗いに近い通路側のお席です。
機内でもできるだけ端の方を選ぶことで、万が一子どもが大声を出したり泣いてしまったとしても、迷惑をかけてしまう乗客の人数を最小限に抑えることができます。
それに前方であやしていると人の目に触れることも多いですが、後方だとわざわざ振り返ってこちらを見てくる人は少ないと思いませんか?!
機内後方には客室乗務員の拠点があり、安定走行中はそこで休憩していることも多いです。
子どもが不機嫌になり、機内をお散歩している時に客室乗務員の方が遊んでくれたことが何度もありました。
それに国際線の場合、乗務員も外国の方が多いので、結構フレンドリーに子どもをあやしてくれますよ。
不機嫌だった息子も、乗務員の綺麗なお姉さんにあやしてもらって、一瞬にして心を許したようで、キャッキャ上機嫌になってくれました。
息子と二人っきりで飛行機移動していた際に、私がお手洗いに行きたくなったときは、乗務員の方がその間面倒を見てくれていたこともあり大変助かりました。
通路側が良いのは、すぐに立ち上がることができるからです。
子どもが座席で飽きてしまった場合にはすぐお散歩に行くこともできます。
その場合、お手洗い付近は多少広い空間になっているので、すぐにそちらへ行けて便利です。
授乳されている方は人目が気になってしまうかも知れませんので、ご主人に通路側に座ってもらうとか、授乳ケープを活用するなどの方法で乗り切りましょう。
ダメもとでチェックインの際に空席近くの座席をお願いしてみる
この方法は100%有効ではないですが、あわよくばということでお考えください。
GW、年末年始などの長期休暇期間は難しいですが、乗車率100%ではないフライトの場合は、後方に空席ができている場合も多いです。
「子どもがいて周りに迷惑を掛けたくないので~・・・」とダメもとで周りに乗客が少ないエリアを利用させてもらえないか頼んでみると、案外柔軟に対応してくれるものですよ。
こちらも隣や前後左右に乗客がいない方が広々使えて便利ですし、航空会社としても他の乗客の機内での満足度が上がる方が良いので、双方にメリットですよね。
追加でお金を払っているわけではないので恐縮ですが、早めにチェックインに行ってお願いしてみるのも手です。
もしも難しかった場合には、離陸後シートベルトサインが消えたタイミングで、後方に空席が無いか確認してみましょう。
もしもあった場合には、乗務員にお願いすると移動ができることもありますよ。
子連れ飛行機で絶対に必要な子供用持ち物リスト
機内に持っていくと便利なアイテムをご紹介します。
ただえさえ退屈な長時間移動。
しかも動けない。
できるだけ子どもに楽しく機内で過ごしてもらえるような環境を親が作ってあげましょう。
お菓子・飲み物
大人でも離陸着陸時などの急激に高度な変化が伴う際は、耳が痛くなってしまうものです。
大人は耳抜きをすることができますが、子どもは簡単に耳抜きをすることができないので、何かお菓子や飲み物を与えて自然と耳抜きを促すようにしましょう。
それに大好きなお菓子を食べている時は、意外と集中して大人しくしてくれているものです。
私は小さめなボーロやせんべいなどをあげるようにしています。
自分で袋から出して食べてくれますし、一粒が小さいものが沢山入っているので、時間をかけて食べてくれます。
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シールブック
飛行機内で長い間楽しめる手軽な遊びと言えば、シールブック遊びです。
子どもが大好きなものが描かれているシールがいいでしょう。
私はいつも動物や乗り物など、息子のテンションが上がるような新しいシールブックを用意しておきます。
大切なことは、機内に入るまで出さないということです。
目新しいシールブックに、きっと夢中になってくれることでしょう。
はさみは機内持ち込みが禁止されているので、そのまま剥がせるタイプのものを選びましょう。
シールブックなら薄いので、機内に持ち込んでもかさばらない優秀アイテムです。
絵本
シールブック同様に、新しい絵本を1・2冊用意しておきましょう。
初めて目にする絵本に、きっと集中してくれることでしょう。
1歳などある程度成長した子どもには、少しストーリー性のある物語絵本をおすすめします。
絵を見せるタイプのものよりも、より集中して聞いてくれます。
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または、子どもの興味を引く絵がたくさん描いてある絵本もお勧めです。
物の名前が分かってきた子どもなら、「○○はどこ?!」と話しながらあてっこできる絵本も良いですよね。
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上着
機内は恐ろしく冷えている場合が多いので、夏場の移動でも忘れずに子供の上着を持っていきましょう。
毛布を提供してくれる航空会社もありますが、薄かったり、寝ている間にするすると落ちてしまったりする場合もありますので、上着は持っていくと安心でしょう。
抱っこ紐
2歳未満の子どもの場合には、抱っこ紐も必須と言えますので、忘れずにスーツケースの中から出しておきましょう。
子どもが退屈で愚図ってしまった場合には、抱っこ紐があれば機内でお散歩ができます。
抱っこ紐無しで歩かせると、あっちこっち行ってしまって他の乗客に迷惑をかけることもありますので注意です。
それに抱っこされることで安心して、そのまま入眠・・・ということもありますよ。
寝ている時に抱っこ紐があれば、親としても両手が使えるので便利です。
授乳ケープなど
まだ月齢が低い場合には、離陸着陸時の耳抜きのためにも授乳をしてあげると良いのですが、
その際に授乳ケープがあれば、他の乗客の目を気にすることも無くなります。
冷房がききすぎて寒いという時でも、授乳ケープが一枚あれば多少温かくなりますのでかぶせてあげましょう。
使わないときもかぶっておけば、親の寒さ対策にもいいかも。
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オフライン利用できるデバイス
まだ小さい子どもの場合には、機内にあるモニターを使いこなせない場合も多いですし、暇を持て余してしまうこともあります。
その際に、オフラインで見られる動画や子ども向けのアプリなどを事前にダウンロードしておけば、子どもも集中してくれるので、静かな時間を作れます。
もちろん、移動中に充電が切れてしまわないようにフル充電をしておきましょう。
子ども用イヤホン
機内では他の乗客に迷惑になってしまうので、デバイスから音を出すことができません。
iPadやスマートフォンなどで動画、アプリを見せる場合にも無音だと嫌がる子どもでも、音があれば集中してくれることもあります。
大人用のイヤホンは大きくて子どもの耳にフィットせず、それが原因で不機嫌になってしまうこともあるので、できれば子ども用のイヤホンを用意してあげましょう。
機内での荷物は出来る限り減らしたいので、小さく畳めるタイプがお勧めです。
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子連れ旅行なら保険加入も忘れずに
飛行機移動を楽にする方法とは少し異なりますが、海外旅行に行く際に必ず入っておきたいのが海外旅行保険です。
親はクレジットカード付帯の保険に加入している場合もありますが、子どもは適応されないので、別途加入させることが必要です。
慣れない長期間の飛行機移動や食事などの生活環境の違いで、子どもが体調を壊しがちです。
出来る限りストレスを与えない旅にすることは重要ですが、万が一体調を壊してしまった際に慌てないためにも、保険に加入させるようにしましょう。
11か月で初めて海外旅行をした際に、息子は手足口病で高熱を出してしまいましたが、海外旅行保険に入っていたことで現地では医療費を支払う必要がなく、スムーズに受診することができました。
>>タイ旅行で子供(子連れ)の注意点は⁈0歳児がバンコクで病気になった体験談
空港で手続きをすることも可能ですが、出発前はバタバタしてしまうことが予想できますので、できれば事前に加入手続きを済ませておくことがお勧めですよ。
子連れ飛行機移動はきちんと対策して楽しもう!
幼い子どもと一緒に飛行機移動をする際に、親の不安をできるだけ取り除くための工夫をご紹介しました。
せっかく楽しい家族旅行なのですから、不安ばかり抱えた旅行になるのは嫌ですよね。
事前の準備をしっかりして、出来る限り親子ともにストレスを感じない、楽しい旅行にしたいものです。
皆さんの飛行機移動を伴う旅行が、アクシデントの無い楽しいものになりますように。