かつてはバックパッカーの聖地と呼ばれた、タイ・バンコクの歓楽街 カオサン通り 。
世界中の旅人はタイに着いたらとりあえずカオサンに行っとけ!と言わんばかりに集結し、エキゾチックでとにかくカオスで、少しアンダーグラウンドな雰囲気があるカオサンは旅人の心をくすぶり続けていました。
しかし格安チケットを簡単に入手できるようになったという時代の流れと共に、近年ではバックパッカーの聖地と言うよりは、カオサン自体に価値を見出した新たな観光地のようになってきたのではないかと思います。
私も学生時代にはバンコクにハマり、バックパッカーとしてカオサンに何度も通っていた経験があります。
子どもが産まれてからは、できるだけゆったりした旅行をしてきていたため、長らくカオサンに立ち寄ることも無かったのですが、このたび約10年ぶりに訪れてきました。
この記事では、最新のカオサン情報を、
- カオサンまでのアクセス
- カオサンロード
- カオサン周辺の見どころ
- SNS映えスポット
- Wi-Fiスポット
のポイントに絞ってご紹介していきますので、最新のカオサンが気になる方は是非参考にして、足を運んでみてくださいね。
カオサン通りへの行き方は⁈
カオサン通りってどんなところ⁈
カオサン通りとはバックパッカーの中では大変有名な、安宿がたくさん集まっているため世界中の旅人が集まるエリアです。
1泊1,000円くらいから泊まれるゲストハウスや、ランドリー、ATM、銀行、レストラン、お土産屋さん、マッサージ屋、ドレッドヘアができる美容院、タトゥー屋さんなど、旅人が好きそうなお店、旅人が必要とするお店なら何でも揃っているのではないかと思います。
かつてはエアーチケットやバスチケットが買える旅行会社がかなり多く集まっていたので、このエリアを旅の拠点に集まるバックパッカーの聖地と言われていましたが、近年ではネットで格安チケットが簡単に購入できるようになったためか、旅行会社自体が減ってきています。
旅人としても、わざわざこのエリアを拠点にする必要がなくなってきたので、現在はバックパッカーの聖地としての色は少し薄れ、以前と比べると少し雰囲気が変わってきています。
ただ先進国化するバンコクの中心地と比べると、依然としてエキゾチックさを残しているエリアであり、観光気分で立ち寄っても十分楽しめるエリアだとは思います。
カオサン通りへの行き方・おすすめのアクセス方法は⁈
BTSスクンビットラインのRatchathewi駅かシーロム線のNational Studium駅からタクシーで行くのが一番楽にアクセスできる方法です。
バスでもカオサンへ向かうことができますが、何度か利用したことがありますがエアコンが効いていないバスしか来なかったり、そもそもどこで降りればいいかわからなかったり、バス初心者には苦労が多いものです。
一方でタクシーの場合はメーターで行けば100バーツほどと安いですし、エアコンも効いていて目的地まで快適に移動できます。
もしくは、BTSシーロム線のサパーンタクシン駅(サトーン船着き場)まで行き、そこからボートでカオサンから一番近い船着き場Phra Arthit(プラ・アーティット)まで行くのもいいでしょう。
片道50バーツなので、タクシーよりは安いですし、お天気のいい日であれば、より観光気分を楽しむことができるでしょう。
私たちは子連れということもあり、タクシーを利用しました。
その直前に近くのワットパクナムを観光していましたが、ワットパクナムからはカオサンまで170Bでした。(直線的には近いが一方通行なのか、少し遠回りになりました。)
ちなみにカオサンからはサイアムエリアまでタクシーで移動しましたが、15分ほど乗って75バーツでした。
帰りのタクシーは観光客だと分かると交渉性になり、少し面倒かも知れませんので、余力があればカオサンから少し歩いたところでタクシーを見つけると良いでしょう。
歩いてすぐのところにPhra Arthitというボート乗り場があるので、観光気分でボートで移動するのも良いと思います。
自力で行くのが面倒臭いという方は、手っ取り早くオプショナルツアーに参加して連れて行ってもらうのも良いですね。
カオサン通りの見どころが拡がっている?!
いわゆる「カオサン通り」とは、地図で言うと右下のバーガーキングのある一画から、ワットチャナソンクラームの向かい側までの一本道のことを言います。(緑色のライン)
夜繁華街のように盛り上がるエリアは、このカオサン通りと隣に一本入った通りくらいで、意外と小規模なエリアだったと記憶しているのですが、久しぶりに訪れてみたら、赤色で印をつけた川側の方まで、賑やかなエリアが広がっているような印象を受けました。
カオサン通りの左端に、ワット チャナソンクラームというお寺があるのですが、そのお寺をぐるっと左折していくと、お洒落なオープンカフェ風のお店や安宿ゲストハウス、出店式のマーケットなどが軒を連ねていて、お散歩していて楽しめるエリアになっていました。
メインのカオサン通り
タクシーでカオサン通りに連れて行ってもらうと、バーガーキングの前、通りの入り口で降ろされました。
昔は何だかワクワクするような?ちょっとアンダーグラウンド的な雰囲気があったと思いますが、今回は昼間に行ったからか、お洒落なお店も増えていて、なんだか日本で言う原宿を少し小規模にしたような感じの印象を受けました。
写真撮影をする人が多い、「I ♡ KHAOSAN」のマーク。
夜は洋楽がガンガンかかり盛り上がるんだろうなというスポーツバー。
マッサージ屋さん
昔はとにかく雑多な印象しかなかったので、こんなオシャレな雰囲気のお店あったっけなーと、少し違和感。
地方都市への長距離バスや飛行機のチケットが買える地元の旅行会社も健在でした。
それでも昔に比べると少し減ったのかも知れませんが。
ワットチャナソンクラーム側から見たカオサン通り。
昼間もそれなりに活気がありますね。
カオサン通りにはインスタ映えスポットも!
近年世界中でSNSが流行っているからか、カオサン通りにもインスタ映えしそうなスポットがありました。
カオサン通りのワットチャナソンクラーム側にあるレストランバー、Superflow Beach Clubというお店です。
よく世界の絶景特集でポルトガルのアゲダという都市の傘祭り「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」の風景が話題になっていますが、アジア版というところでしょうか。
しかもよく見ると傘もアジア風。
色とりどりの傘が敷き詰められていて、本当にかわいいです。
SNS映えスポットを探している方は、是非立ち寄ってみてください。
カオサンの穴場⁈①ソイ・ランブットリー
カオサン通りを歩き終えたので、ワットチャナソンクラームをぐるっと回ってみます。
カオサンの熱気で疲れたという方は、こちらのお寺で一休憩していってもいいでしょう。
ワットチャナソンクラームを左に見ながら角を左折すると・・・
カオサンよりも少し落ち着いた雰囲気の道がありました。
道幅が狭くなっているので、カオサンロードに比べると、車がバンバン通ったりしないので、ゆったりお散歩を楽しめます。
この通りも安宿やレストラン・マッサージ・出店・ランドリー屋など、外国人向けのお店が軒をつられているのですが、建物の色合いや装飾などが可愛くて、私はメインのカオサンロードよりもこちらの方が好みかも。
出店でローカルなB級グルメを食べ歩きしても楽しいですね。
ちなみにこの通りではザクロジュースを買ってみたのですが、最初1本50バーツと言われたのが交渉したら35バーツになりました。
ベビーカーで歩いていて日本人感丸出しだったからかも。
35バーツでも高い気がしましたが、喉が渇いていたし、まぁ外国人価格ということで・・・
子どもが産まれてからは、以前気にならなかったのですが子供服が気になるようになりました。
タイの路上でも、こんなに可愛いベビー服が沢山売られているのですね。
安いからついつい買ってしまいたくなります。
平日の昼下がり。
西洋人のバックパッカーが店先でコーヒーやお酒を楽しんでいました。
ちょっと落ち着いてのどかな雰囲気が、ラオスのルアンパバーンみたいで気に入りました。
客引きもそんなにいないので、ここでは落ち着いてお買い物が楽しめます。
カオサンの穴場⁈②チャナソンクラーム通り
ソイ・ランブットリーから更に川側に抜ける細い小道、チャナソンクラーム通りに入ってみます。
こんな狭い道でも他の通りと変わらず、安宿やレストランなどがひしめき合っているので、ちょっと雑多な雰囲気になんだか旅心を揺さぶられます。
ここでも見つけました、ちょっとしたSNS映えスポット。
ド迫力なゲッコーのアートがアジア感をより盛り立ててくれていて、いい!
ATM、マッサージ、ランドリーなど、旅人が必要なものなら何でもあるのではないかと。
お土産屋さんももちろんあります。
子ども用にぞうさんのパズルを買いました。
最初380バーツと言われたのが、最終的に180バーツ(約640円)で購入できました。
日本のおもちゃ屋さんでも同じようなものを見たことがありますし、アルファベットや数字(裏は数字)を覚えることにもつながるので、とてもいい知育玩具だと思います。
日本に帰ってきてからも毎日欠かさず遊んでいるので、かなりコスパの良い物を買えたと大満足です。
こういった掘り出し物が探せるのもカオサンの楽しいところです。
息子もお昼寝したので、元バックパッカーな私たち夫婦は久しぶりのカオサンにテンションが上がり、昼間っからビールで一休憩をすることにしました。
Wi-Fiが使えるオシャレレストラン
入ったのは一番細いチャナソンクラーム通りにある「CASA PICASSO」というタイ・イタリアンのお店。
カオサンで一番ピザが美味しいお店だそうです(自称)。
ビザ申請用のID写真撮影ができるというのが、バックパッカーが集まるカオサンらしいサービスですね。
Wi-Fiも無料で使えるので、ちょっと休憩しながら旅の情報収集をするのにちょうどいいです。
Wi-Fi速度もバッチリです!
こちらのお店は1階がレストランになっており、2階以上はゲストハウスになっているためか、宿泊客がカウンターに立ち寄る様子が店内から見えます。
店員さんもにこやかな様子で、好印象を受けました。
それにしても外国人(主に西洋人)が多いです。
意外と店内もメニューも綺麗で清潔です。
お値段もそれなりに外国人価格ですが、そこまで高すぎるということもなく。
美味しいピザが食べられるということで、少し挑戦してトムヤムクン味のピザをオーダーしました。
10分くらい待って、大きなトムヤムクンピザがドドーンとやってきました。
正直どんなものだろう・・・と疑いながら食べたのですが、
これが意外と美味しくて開眼しました!笑
トムヤムクンの辛さとチーズやフワフワのピザ生地の感触が絶妙にマッチしていて、すごく良かったです。
ビールが1リットルのピッチャーで149バーツ(約530円)という激安なキャンペーンをやっていたので、二人でいただくことにしました。
あっっついタイの昼下がり。
店内涼みながら、辛いトムヤムクンピザをつまみに、カオサンのエキゾチックさを楽しみながら、昼間っからビール。
最高でした笑♪
カオサン通りへの行き方と見どころまとめ
約10年ぶりにカオサンエリアを訪れてみた様子をご紹介しました。
昔と変わってしまったと嘆くバックパッカーが多いと聞いていましたが、時代の流れに合わせて少し観光地化したのかも知れませんね。
それでもカオサンの活気を残しつつ、お洒落なスポットが増えていて、昔に比べると気軽に観光気分で歩けるようになったのは、むしろいい方向性なのではないかと思いました。
メイン通りに加えて、小道の見どころも沢山見つけられたのも、とても楽しかったです。
ゲストハウスに泊りたい方も、カオサンの雰囲気を味わいたい方も、ふらっと観光してみたい方も、是非気軽に立ち寄ってみてくださいね。
色んなものがギュッと詰まったカオサンだからこそ、新たな魅力を発見しちゃうかも知れませんよ。