マニラ空港にはターミナルが4つありますが、JALやZIP AIRなどを利用する際に使うターミナル1は特に「やばい」と有名なんです。
世界の空港ランキングでワーストの常連だったひと昔前から比べると、治安面はかなり改善されましたが、
相変わらず大混雑で、保安検査など手続きにかかる時間がやばいのです。。
普通の感覚で空港に行くと乗り遅れる可能性もあるので、マニラ空港を利用する際の注意点を子連れの場合を含めて解説します。
でも子連れだからこその朗報もありますよ。
マニラ空港ターミナル1から出国時の注意点!
マニラ空港ターミナル1はそれほど広くないですし、平面図にしたら割とシンプルなのですが、だからこそ大混雑するのかも知れません…
マニラ空港ターミナル1を利用する航空会社は?
マニラ空港には全部で4つの空港があり、そのうちターミナル1・3が国際線も飛んでいる空港で、ターミナル2と4は国内線専用ターミナルになります。
ターミナル2はフィリピン航空のハブターミナルとして使用され、国際線も飛んでいましたが、
2023年7月以降、国際線はターミナル1に移管し、ターミナル2は国内線専用ターミナルになりました。
マニラ空港第一ターミナルは1981年にできた一番古いターミナルで、治安面などで「最悪・やばい」と言われ続けた悪名高きターミナルとして有名でした。
最近は治安面でやばいと感じたことは無かったのですが、相変わらず激混み具合がやばいです…
そんなマニラ空港第一ターミナルを利用することになる航空会社は
- 日本航空(JL)
- ZIP AIR(ZG)
- 大韓航空(KE)
- チャイナエアライン(CI)
- フィリピン航空(PR/国際線)
となります。
それ以外の航空会社はターミナル3を利用することになるのですが、だからと言って航空会社を変更してまでターミナル3を利用するほど、ターミナル3も空いていません。
2023年の再配置を機にターミナル3に就航する航空会社は増えることから、さらに混雑する可能性もあります。
マニラ空港ターミナル1はいつも大混雑!
マニラ空港ターミナル1はいつも多くの乗客でごった返しています。
ターミナルに着いてから飛行機に搭乗するまで、なんと越えなければならない大きな関門が4つもあるのです(個人の見解です)
もう目の前なのに…降りられない!
という状況が数十分続くことも。
第1関門:ターミナルに入るための荷物検査
まずマニラ空港のターミナルに入るために、一人ひとりチケットとパスポートを確認して、さらに荷物検査をしてから入ります。
危険物をターミナル内に持ち込まないために、必要な手続きかと思いますが、一人ひとり確認していくため、すーっごく時間がかかります。。。
時間帯にもよりますが、ここで平気で10~20分並ぶこともザラです。
当然ながら、屋外ですし、目の前まで見送りの車が停まっていたりするので、エンジンでもかなり暑いです。
第2関門:搭乗手続き(チェックイン)
やっとターミナル内に入れたと思ったら、次は航空会社別のチェックインカウンターにて搭乗手続きをします。
国際線の場合、出発時間の1時間前までにチェックインをしなければならないので、余裕を持って通り抜けられるようにしましょう。
チェックインの列でもかなり待ち時間があります。
第3関門:出国審査
全部で4つある関門の中で、ワースト2位の混雑っぷりなのが、出国審査です。
ここからかなり時間がかかるので、チェックインが終わったらすぐさま「immigration」に向かいましょう。
お土産屋さんやレストランも、出国審査前のエリアにはほとんどありません。
immigrationの入り口前にも長蛇の列ができていて、何事かと思うくらいなのですが、よく見たら2列に分かれています。
人が多ければそれすらも気づかず、一見どこに並べばいいかも分からないほどの状況なのですが、誤って別のレーンに並ぶほど時間に余裕もないので、必ず右側のレーンに並びましょう。
日本人はフィリピンでは外国人なので、「FOREIGN PASSPORT HOLDER」の列に並びます。
そんな表示も確認できないほど並んでいることもありますので、その場合は、日本人や韓国人などフィリピン人らしくない人達が並んでいる方に並べばOK!
日本直行便で帰国する場合は、必ず近くに日本人らしき人がいるはずです。
第4関門:保安検査
やっとパスポートを提出して出国審査を通過したと思ったら…
ここでワースト1の関門である保安検査に続きます。
出国審査のエリアは、ブースごとに縦の列ができているので、そこに並べばいいのですが、
その後の保安検査の列は、数か所ある出国審査ブースから出てきた人のほぼ全員が、たった1つの列に並ぶことになるので、
何というか…不適切な表現だったら恐縮なのですが、人間の小腸のように1つの列が何重にも往復してギュッと狭い空間に詰まっているんですよね…
伝わります???
写真で伝えられたらいいのですが、撮影不可のエリアなので載せられませんでした。
で、人ごみが団子みたいになっているので、列の最後尾がどこだか分からないんです…
なので、出国審査を終えたら、何となく辺り全体をキョロキョロして、周りの人達の動きに身を任せるのが正解なのかも知れません。
マニラ空港には出発の3時間前には到着する
このようにマニラのターミナル1は各エリアでそれぞれ大混雑します。
もちろん時間帯にもよるのですが、就航便の多い日中の時間は、チェックイン手続きが終わってから、保安検査を通り抜けるまで、1時間以上並ぶことも覚悟した方が良いです。
チェックインが出発の1時間前までだからと、チェックインの時間に合わせて空港に到着しようとすると、
そこから搭乗口に行くまでに時間が無くて慌てることになるので、本当に注意して下さい。
いつも2時間前には空港に到着するという方でも、マニラ空港の場合はさらに余裕を持って3時間前に到着するように心がけましょう。
ただ3時間以上前に早く着きすぎると、今度はターミナルに入れて貰えなかったり、チェックインが始まる前に待ちぼうけになる可能性もあるので、
ピッタリ3時間前くらいを意識すると良いですね。
暇つぶしの方法を考える
出国審査と保安検査に並んでいる時は、「マジで暇!!」ですよね。
同行者がいる場合はお話をしていても良いのですが、音楽を聴いたり、kindleなどで読書をしたり、YouTubeなどで時間つぶしができると
ただ大行列をひたすら待つというストレスを緩和できると思います。
一応マニラのターミナル内は「ターミナルWi-Fi」が利用できます。
ただ天候や混雑具合があまりにも酷い場合は、満足に使えない可能性もありますので、オフライン動画に保存するなど、何かしら策を考えておくことをおすすめします。
事前にWEBチェックインをしておく
航空会社のチェックインで並ぶ時間を短縮するために、事前にWEBチェックインをしておくというのもおすすめです。
規定など細かい条件は航空会社によりますが、大体出発の24時間前から4時間前くらいまではWEBチェックインができますので、
ホテルを出る前にチェックイン手続きを済ますことができていれば、空港ではチェックインの列に並ばなくて済みます。
預けに持つがある場合は、「Baggage Drop」の列にだけ並べばいいので、多少時間短縮になるはずです。
LCCでも機内食は事前購入しておく
LCCの場合は、機内食が付いていないことが多いので、保安検査を終えた後に、搭乗口の近くのお店で機内で食べる食料を確保するという方も多いと思います。
ターミナル1内にも食料を買えるお店はありますが、万が一出国審査などに時間がかかってしまった時のために
機内食を事前購入しておくと安心だと思います。
ZIPAIRでは機内でも追加購入することができるのですが、WEB上でネット購入が必要なシステムになっていて、
機内にWi-Fiはあるものの、弱くて繋がりにくいというトラップもありましたので…
マニラ空港ターミナル1で子連れの場合の注意点は?
ただでさえ大混雑するターミナル1を子連れで利用する際には、さらに注意が必要です!
が悲観する事ばかりでもないので、実体験をもとに更に詳しくお話していきますね。
子連れの場合は迷わずプライオリティレーンへ!
フィリピンを始め外国の空港は子連れに優しいです。
プライオリティレーンと言って、(ベビーカーに乗っているような)幼い子ども連れや、妊婦さん、身体に障害のある方、ご年配の方は優先的に別の列に並んでもいいことになっています。
最後にターミナル1を利用した時には、2歳と6歳の子どもを大人1人で連れていた状況でした。
私も最初はプライオリティレーンの存在に気が付かず、普通に並んでいたのですが、私たちの様子に気が付いた空港職員の方が声を掛けに来て下さって、
出国審査の列、保安検査の列ともに優先列を案内して下さいました。
日本の感覚でいると
と申し訳ない気持ちにもなるのですが、ハッキリ言って子どもが1時間以上も並べる環境ではないので、
ここはありがたく優先権を使わせてもらいましょう!
ただ!
出国審査を出た目の前すぐのギリギリの場所まで、保安検査の列が来ていて、空港職員の方が「早くこっちにおいで!!」と誘導をしてくださるのですが
ベビーカーですり抜けるのがかなり困難でした…
と頭下げながらベビーカーで突っ込んでいきました…
狭すぎてベビーカーで通るのも申し訳ないし、途中で何度も足を踏んでしまったりしたので、
いつもは搭乗口ギリギリまでベビーカーを持っていく派なのですが、
さすがにこの時は、抱っこ紐にすれば良かったなと思いました。
ベビーカーが無い方が、圧倒的に身動きは取りやすかったと思います。
ただ前回の場合、大人が私1人で、3人分の手荷物があって、次男も2歳でイヤイヤでという状況だったので、
やっぱりベビーカーが無いなら無いで、大変だっただろうなと思います。
子ども1人に対し、大人が2人以上いる場合は、ベビーカーは預けた方が良いかも知れませんね。
搭乗券を持っている人しかターミナルには入れない
マニラの空港では、ターミナルに入るために本人確認をするので、基本的に搭乗券の予約をしている人しかターミナル内には入れません。
そのため、レアなケースかも知れませんが、私たちのようにパパがマニラに残って、ママと子どもだけで日本に帰国するというような場合、
ターミナルの入り口でお別れになってしまうんですね。
お手伝いさんや、ガイドさんなども同様です。
このエリアも狭いですし、大混雑でごった返しているので、バタバタしている間にお別れになってしまう可能性はあります。
日本の空港では、保安検査の直前まで利用客以外もついて来れるのでサポートをお願いすることもできるのですが、マニラの空港ではそういう訳にもいかないので、
ターミナル内に入ったら、同行する大人があとは頑張るしかないですね汗。
念のため子どものお菓子は事前に用意する
プライオリティレーンで優先的に手続きができるとは言え、それでもかなりギリギリになってしまうことも考えられますので、
子どものための食糧は、できるだけ空港内に入る前までに用意しておくと安心です。
機内でお菓子があるのとないのとでは、大違いですよね。
乾いたお菓子であれば、「For kids, For baby」と言えば荷物検査でも通してもらえることも多いので、
念のため持っていきましょう。
搭乗口前にエレベーターがない
保安検査が終わったら、指定された搭乗ゲートに進むことになりますが、
搭乗待合室に入るまでに、またチケットとパスポートの確認があります。
そして保安検査場があるのがターミナルの3階なのですが、搭乗待合室は2階になるので、1フロア階段を降りなければなりません。
ターミナル1は古い空港だからか、ここで各ゲートに行くまでのエレベーターが無いんですね。
もう面倒臭くなって、「ベビーカーをここで預けられない?」と聞いたらそれはNOで、
その代わりに近くの職員がベビーカーを階段で降ろしてくれることになりました。
子連れの場合は、特にフィリピン人はみんな優しいので、ありがたく頼ってもいいのですが、
やっぱり大人が2人以上いる場合、ターミナル1の場合は、ベビーカーをスーツケースと同時に預けようかな…と思いました。
マニラ空港ターミナル1から出国時の注意点まとめ
マニラ空港ターミナル1から出国する際の注意点を、子連れの場合も含めて解説しました。
飛行機を利用する手前、空港が混んでいることは仕方ないことなので、
出来るだけ時間に余裕を持って、できる対策は事前にして、少しでも快適に出発前の時間を過ごしたいですね。
参考になれば嬉しいです。