マニラ~成田間で新規就航した、JAL系列のLCC・ZIPAIR(ジップエアー)の口コミ搭乗記です。
2023年8月に、2歳と6歳の子供と私の3人で往復搭乗してきたので、
子連れ利用の際に気を付けたいことや、子連れにおすすめできるなと思った点をブログにまとめました。
マニラに行く際にZIPAIR(ジップエアー)を利用するか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ZIPAIRマニラ便の口コミ搭乗記!
夫がマニラに長期出張に行っているので、2歳と6歳の子供たちを連れて、3人で成田~マニラを往復してきました!
長男が産まれてからコロナが流行する前までは、私と息子の2人でセブパシフィック航空で往復していたのですが、
コロナ自粛期間があったので、気が付けば4年ぶりのマニラ線。
しかも次男も産まれて子供2人を大人1人で連れて行かなければならない…!!
ということで、私も少し必死だったので、残念ながらZIPAIRのオリジナル写真がありません…申し訳ありません…
また近々利用予定なので、その際に必ず撮影し、追記しておきますね。
ZIPAIRマニラ成田便は2023年7月に新規就航
ZIPAIR(ジップエアー)はJAL系の子会社のLCCで、マニラ線は2023年の7月に新規就航したばかりです。
マニラ線以外は、2023年現在、韓国ソウル・ホノルル・バンコク・シンガポール・ロサンゼルス・サンフランシスコ・サンノゼに就航しています。
ZIPAIR(ジップエアー)自体も2020年にリリースしたということで、機体は新しくとても清潔だなぁという印象を受けました。
ZIPAIRはJALのようにフルサービスではないので、物足りなさを感じる人もいるかも知れませんが、
最低限乗れればいいから、とにかく安く行きたいという人にとっては、何も問題ないキャリアと思います。
ZIPAIRマニラ成田便のフライト時間・発着時間は?
ZG095便 | 成田発09:25~マニラ着13:10 |
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ZG096便 | マニラ発14:35~成田着20:05 |
格安航空会社なので、滑走路の安い時間帯を使わなければならないこともあり、これは致し方ないのですが
成田発便(往路)は出発時間が早すぎるのと、成田着便(復路)は到着時間が遅めなのが少しネックですね。
2023年10月29日以降は就航スケジュールが少し変更になります。
- 成田発08:55~マニラ着13:05
- マニラ発14:35~成田着19:45
成田発の時間が早すぎる問題
成田を出発する際は、1時間前にはチェックインを済まさなければならないので、遅くても8時頃には成田空港に到着していなければなりません。
空港から遠い場所に住んでいる場合、子供を連れての早朝移動は簡単ではないですよね。
我が家は横浜なので、大体2時間くらい移動にかかるのですが、父に朝5時に迎えに来てもらい、成田空港まで車で送ってもらいました。
その他考えていた方法としては
- スーツケースを配送して、公共交通機関で頑張る(間に合う場合)
- 成田近辺のホテルに前日宿泊する
でした。
今回はラッキーなことに、朝早くて長男は車の中でもぐっすりだったのと、高速道路も渋滞する前の時間帯だったので、往路はとてもスムーズでした。
ただ逆に、マニラに到着する時間は早いので、スムーズにいけば14時頃には市内で活動できるのがメリットですね。
ホテルのチェックインもだいたい14~15時くらいのホテルが多いので、朝早い分ホテルでゆっくりできるのも良いですね。
マニラから他の都市に乗り継ぐ場合も、13時台到着のフライトであれば余裕がありますね。
到着するのはターミナル1ですが、ターミナル間の移動があっても、時間的には大丈夫そうです。
成田着の時間が遅い問題
帰国便に関しては、
マニラ発14:35~成田着20:05
となります。
マニラ現地発が子連れにはかなりちょうどいい時間なのですが、反対に成田着が遅くなるので、自宅に帰る方法をよく考える必要がありますね。
往路の時と同じく、誰かに迎えに来てもらうか、成田付近に宿泊するか、行けるところまで行ってタクシーで帰るか…という選択になるかと思います。
今回は幸い到着が遅延しなかったので、成田空港から東京駅までの高速バスの時間に間に合うことができました。
しかしその後に乗った新幹線が最終だったので、もし遅れていたら帰りつかなかったかも…とヒヤッとしました。
子連れの場合は特に、あらゆるケースを想定して対策を考えていた方が良いかも。
ZIPAIRマニラ便の料金は?
ZIPAIRの最大のメリットとしては、他社LCC顔負けの高コスパだということです。
- スタンダードシートの料金は13,500円~
- フルフラットシートの場合も45,000円~
(2023年10月29日以降のフライトに適応)
と、とてもお得な金額設定になっています。
2023年の8月の土曜日に私が利用した成田発のフライトは
- 基本代金 21,000円
- その他諸税 3,660円
の合計24,660円で
同じく2023年8月の日曜日に利用したマニラ発のフライトは
- 基本代金 29,030円
- その他諸税 1,506円
の合計30,546円で
往復の総額は55,196円となりました。
後述しますが、子連れの場合、LCCには常識の座席指定料金がかからないのが嬉しいポイント!
ZIPAIRマニラ便の荷物規定・追加代金は?
マニラ便の受託手荷物料金
ZIPAIRはLCCなので、スーツケースを預ける際には受託手荷物代金を事前に支払わなければなりません。
普通の航空会社は1個まで無料、と言う所が多いのですが、ZIPAIRの場合は1個だけ預ける際にも申請が必要なので注意。
成田マニラ線では、
14キロまで | 3,500円 |
---|---|
23キロまで | 4,500円 |
32キロまで | 5,500円 |
と預ける荷物の重量に応じて1,000円ずつ加算されていきます。
あくまで私個人的な感覚ですが、子連れの場合14キロだと足りないかもな…という感じで
女性が普通に運べる重量としては、23キロまでが妥当なのではないかなと思います。
ちなみにスーツケースが重くなると大変だと思い、ボストンバッグに分けて預けようと思ったのですが、ZIPAIRでは「1個当たり○㎏まで」というカウントになるので、
荷物を2つ以上預けたい場合は、更に3,500円以上の料金を支払わなければなりません…
復路マニラ発の便も23キロまでで申し込みをしましたが、こちらはレートに応じて換算されるので、当時のレートで5,937円を支払いました。
機内持ち込み手荷物の規定・料金
機内に持ち込める荷物は、1人あたり2個まで、合計で7キロまでは無料です。
これは座席を利用している人の人数分まで持ち込めるので、子供2人と大人1人で利用した私たちの場合は、全部で6個、合計で21キロまで持ち込みできる計算になります。
スーツケースに入らない場合は、機内に持ち込んでしまえば余裕ですね。
ただ子連れの場合は荷物が重くなると、保安検査場などで荷物を台に乗せたりするのが面倒ですし、幼児連れとなると本当に大変です…
出来る限り荷物は少なく、コンパクトにまとめておきたいですね。
ちなみにベビーカーは重要に加算されず、無料で預けることができます。
私たちは手荷物をギリギリまでベビーカーに積んでおきたいのと、子供を座らせておきたいので、いつも搭乗口でベビーカーを預けられるように、チェックインカウンターでお願いするようにしています。
機内食やお菓子など追加代金は?
ZIPAIRはLCCなので、機内食や軽食、ドリンクのサービスはありません。
必要な場合は事前にネットで申し込みをしておくか、機内から無料Wi-Fiを使ってネットでオーダーするシステムになっています。
マニラ便のフライト時間は4~5時間。
特に子連れとなると、狭い機内で落ち着いてご飯を食べさせるのも結構大変なので、私はいつもLCCでは食事はつけていません。
搭乗前に空港でおにぎりやパンを買って、機内に持ち込んでいます。
ZIPAIRのHPでは、機内食のメニューが掲載されていますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
牛丼やパスタなど、子供も楽しめそうなメニューが沢山載っていて美味しそう♪
ちなみに夫がチケットを予約する際に、追加で購入してくれていたのですが、北海道の銘菓「白い恋人」12枚セットを880円でつけることができました。
ラングドシャ生地なので、手も汚れにくいですし、
子連れでの飛行機移動、こういったお菓子が出てくると親としては助かりますよね。
ZIPAIRマニラ便で子連れにおすすめの席は?
ボーイング787-8型でセブパシフィック航空やエアアジアなど他のLCCに比べて、シートピッチが広めなのが嬉しいところ。
今回私たちが利用した座席は、往復共に18列のH・J・Kだったのですが、大正解でした!
子供たちは足グセが悪く、いつも前の座席を蹴ってしまわないかヒヤヒヤして、ついつい注意ばかりしてしまうので、
前に座席が無いというだけで個人的には天国でした!苦笑
一番前の席なので、他の座席に比べても広めに作られていて、荷物を置いたり、子供が少し歩いたりということができました。
また目の前には客室乗務員の方がいらして、何かあればいつでも声を掛けてくれますし、すぐ前にお手洗いも2つあるので、
空いているタイミングでトイレに自由にいくことができて、とても便利でした。
次男がぐずって泣いてしまった時でも、すぐに立ってトイレ前の通路であやすことができたので、気が楽でしたよ。
アームレストが動かない座席
18ABC、19DEG、18HJK、46ABC、45DEG、46HJK、55AB、55JK
リクライニングができない座席
36ABC、36HJK
リクライニング幅が小さい座席
57AC、57HK
非常口座席
46ABC、46HJK
私たちが利用した18HJKの3席はアームレスト(肘置き)が上に上げられない席ですが、特に問題はありませんでした。
また一番前の席なので、テーブルがアームレスト内に収納されている席なのですが、機内食を頼んでいなかったので、こちらも特に問題なし。
ただ子供が珍しがって開け閉めしたがるので、指を挟んでしまわないように注意が必要でした。
子供がお昼寝する際に、アームレストが無い方がもしかしたらいいかも知れませんが、一番前の席でなくても、ZIPAIRの機体は広めに作られているので、快適に過ごせると思います。
ZIPAIRマニラ便を子連れ利用するメリット
子連れ目線で、ZIPAIRのメリットを解説していきます!
6歳以下の子供に嬉しい「U6 Standard」運賃
今回2歳6歳の子連れでZIPAIRを採用した理由の最も大きなのが「U6 Standard」運賃があるから。
1. 6歳以下のお客さまにお求めやすい「U6 Standard」運賃をご用意します
0~6歳までのお子さまは、U6運賃でご予約いただくことが可能です。
通常の運賃と比べ大変お求めやすい価格となっておりますので、お気軽に旅をしていただくことができます。
なんと6歳までの子供は、かなりの破格でチケットを購入することができるのです。
大人も他社に比べると安いですが、子連れの場合、特に私たちのように2人以上の子供を連れていく場合は、大きな恩恵を受けることになります。
大人で21,000円支払ったフライトの子供料金は、なんと1人あたり5,000円。
大人で29,030円支払った復路のフライトは、子供1人あたり6,951円でした。
なので、大人1人と子供2人で成田~マニラ間を往復しても、総額で10万円以下の98,627円しか支払っていないのです。
この価格帯は、6歳以下なら問答無用でZIPAIRの一人勝ちですね。
2歳未満の赤ちゃんでも座席利用ができる
2. 2歳未満のお客さまにもお座席をご用意します
ZIPAIRでは幼児(0~1歳)の方にも必ずお座席を確保しBaby Safety Seat(チャイルドシート)をご用意いたしますので、抱えるご負担をなくし、快適にお過ごしいただくことができます。
2歳未満のお子様も、「U6 Standard」運賃の購入が必要です。
- ※但し、体重が9㎏未満のお子さまに関しては、安全上の観点から、以下のお取り扱いとなります。Webサイトではお受け付けできませんので、コンタクトセンターまでお問い合わせください
- Baby Safety Seat(チャイルドシート)は後ろ向きの設置が必要です。後ろ向きに設置可能座席は限られております。
- 後ろ向き設置可能座席が満席の場合であっても、お子様のお座席を確保した上で、大人の方がお子さまをお膝の上で抱えていただく必要がございます。
うちの次男は2歳の誕生日を過ぎていたので対象外でしたが、0~1歳の赤ちゃんがいる方には朗報ですよね。
通常、2歳未満の赤ちゃんを連れていく際は、座席料金はかからないのですが、その分座席を利用できないので、ずっと抱っこしていなければなりません。
ただでさえ狭い機内で、赤ちゃんをずっと膝の上に乗せておくのは本当に大変です…。
「U6 Standard」運賃はかかりますが、それでも座席が1つ増えるとすごく楽ですよね。
チャイルドシートも設置してくれるので安心です。
親子の隣席を無料で確保できる
3. お隣同士のお座席を無料でご用意します
0~6歳までのお子さまは、必ず大人の方(お一人)とお隣同士の座席を確保します。また通常であれば事前座席指定は有料ですが、0~6歳までのお子さまおよびそのお隣に座席指定される方(お一人)は、事前座席指定料が無料となります。
- ※但し、0~6歳までのお子さまと同タイミングで座席を指定された場合のみ適用されます。異なるタイミングでの座席を指定された場合は、通常通りの有料扱いとなります。あらかじめご了承ください。
- ※安全上の理由により、お隣同士の座席確保が必要であるため、ご予約の便に空席があってもお隣同士の座席に空席がない場合は、0~6歳までのお子さまのご予約はいたしかねます。ご了承ください。
6歳以下の子連れの場合、親子で隣席を確保してくれる上に、座席指定料金が無料になるのです。
事前に隣席が確保できていると分かっているだけでも安心感が違いますし、
しかも座席指定料金がかからないというのが、親にとっては本当に嬉しいですよね。
ただし予約の段階で混雑していて、隣席が確保できない場合は、チケットの予約もできなくなりますので、早めに購入する必要がありますね。
充電ポートが標準装備!
これは幼児連れにはめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
長時間の移動で、子供をじっとさせておくのは至難の業ですよね。
絵本やシール、お菓子などでこれまでも沢山対策をしてきましたが、もう一番子供がじっとしてくれるのがYouTubeなどの動画。
4~5時間のフライトなら、動画を見せてでも親が気楽に移動できるのが一番。
という結論に至りました。
iPadなどのデバイスを持っていくのですが、充電が切れてしまわないかヒヤヒヤしますよね。
ZIPAIRでは各座席に充電ポートが標準装備されていて、離発着のタイミング以外は自由に充電できるので、本当にありがたかったです。
重たいポータブル充電器を持ち歩く必要もありません。
革張りのシートで清潔感がある
ZIPAIRはLCCあるあるの革張りのシートなので、フカフカの布製のシートに比べても逆に清潔感があって私は好きです。
子供がお菓子やジュースなどで汚してしまっても、アルコールシートでササっと拭き取れば元通り。
ZIPAIRマニラ便で子連れ利用のとき注意したいこと
チェックインに時間がかかる
就航してまもない今の時期だけかも知れませんが、成田空港第一ターミナルのZIPAIRのチェックインカウンターが
韓国ソウル線のチェックイン時間とかぶっていて、とても混雑していました。
余裕を持って出発時間の2時間前に空港に到着し、そのままチェックインカウンターに並んだのですが、チェックインできたのは1時間10分前!
その後も保安検査場や、出国審査に時間がかかり、搭乗ゲートに着いた際にはかなりギリギリでした。
現在日本国籍の人は、出国審査も顔認証できるので、とてもスムーズになりましたが、
子連れの場合は抱っこしなければならず、画面に2人以上の顔が入ると認証されないという理由で、
外国籍用のレーンに並ばなければならず、予想以上に時間がかかります。
チェックインや出国審査に時間がかかることも考えて、また事前にお手洗い休憩や、軽食を買い込むことも考えて、空港にはかなりの余裕を持って到着されることをおススメします。
無料Wi-Fiはあるが繋がりにくい
ZIPAIR機内では無料のWi-Fiを利用することができます。
私が繋げた際は、シートベルトサインが消えたくらいのタイミングからコネクトすることができたのですが、
一応繋がるけれど…かなり弱いという印象でした。
機内サービスとして、専用サイトに行けば映画が見れたり、機内食を含め機内販売もネットでできるようになっているのですが、
これだけ弱いとあまり頼りにならないなという感じでした。
子供向けのYouTube動画を、事前にオフライン保存しておくことを強くおすすめします。
個人用モニターがない
通常の航空会社と比べると、ZIPAIRの場合は個人用モニターがありません。
その分、各自デバイスでWi-Fiに繋げば、映画やフライト情報を見ることができるようになっていると思うのですが、
無料Wi-Fiの強度については、今後改善を求めたいところですね。
ただ問題なく使用することができたという方もいるようなので、たまたまかも知れません。
ベビーカーの到着が遅かった
ベビーカーは搭乗口で預けることができますが、受け取り時は飛行機を降りた場所ではなく、スーツケースと同様にターンテーブルになります。
スーツケースは比較的早めに出てきたのですが、待っても待ってもベビーカーだけ出てこず…
「PRIORITY」のタグをつけて貰っていたはずなのにおかしいなぁと思い、ターンテーブル付近の空港スタッフに聞いてみたところ
個別にうちのベビーカーだけ運んできてくれました。
たまたまどこかに紛れてしまっていたのかも知れませんが、早めに聞いておけば良かったです。
復路は問題なく、成田空港のターンテーブル上で受け取り出来ました、
やはり、こういう所も、日本は安心ですね。
ZIPAIR成田マニラ便の口コミ搭乗記まとめ
JAL系LCC・ZIPAIR(ジップエアー)の成田~マニラ線を子連れで搭乗した感想をブログにまとめました。
長くなりましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございます。
まとめると、時間帯や無料Wi-Fiなど、子連れにとって少々難ありな部分もあるけれど
何といっても子連れに優しい料金体系は魅力的だし、移動する分には全く問題ないので、
子連れマニラ旅行にも十分おすすめできる航空会社かなと感じました!
セブパシフィック航空と比べても、サービスに大差はないですし、むしろ快適に過ごせたと思います。
特に6歳までのお子さんがいる場合は、かなりお得に利用できるので、マニラ渡航を検討中の方は参考にしてみて下さいね。