フィリピンマニラにある再開発都市 ボニファシオグローバルシティ(通称:BGC)の魅力をご紹介します。
まるでシンガポールのような綺麗で最先端のオシャレな街、ボニファシオグローバルシティ。
エリアごとの見どころ、おすすめのホテル、ショッピングモール情報も載せていますので、マニラを旅している気分で読んで頂けると嬉しいです。
ボニファシオグローバルシティはその頭文字をとってBGCと呼ばれているのですが、BGCを知る日本人からは、「日本のみなとみらいみたい」とよく言われています。
そう聞いて相当の期待を寄せて訪れたのですが、みなとみらいをよく知る横浜出身の私からすると、みなとみらいから海を除いてビルを多くした感じ?
桜木町駅前の海エリアと言うよりは、横浜駅東口から新高島駅を通って横浜美術館前くらいまでのエリアは通ずるものがあるかも知れません。
緑豊かで南国の木々やカラフルなお花が咲いていて、最先端なオシャレショップが軒を連ね、多国籍の人々がスタバのコーヒーを片手に街歩き・・・
スタイリッシュで近未来的なビル群に吸い込まれていく、ネクタイを締めてカチッとしたスーツを着ているビジネスマンたち・・・
そんな風景を見ていると、みなとみらいよりはシンガポールの方が私としてはしっくりきたのでした。
とにかくフィリピンで一番オシャレでスタイリッシュな洗練された街と言えるのではないでしょうか。
そんな素敵なBGCの魅力を多くの方に是非伝えられたらなと思います。
ボニファシオグローバルシティ(BGC)とは⁈
ボニファシオグローバルシティの概要
ボニファシオグローバルシティはフィリピンの富裕層向け都市開発プロジェクトとして約20年前から開発してできた、再開発都市です。
この近辺はもともと軍用地だった土地が多く、BGCもその中で新しい街として作られました。
BGCの周辺には、ゴルフ場や高級住宅街、フィリピン軍のベースキャンプ地など大きな土地が残っており、マニラ市内でも比較的治安の良いエリアとなっています。
駐在日本人の子どもも多く通うマニラ日本人学校や、アメリカ&イギリスのインターナショナルスクール中心部から徒歩圏内にあり、その敷地は歩いて見学しましたが、日本のスクールとは比べ物にならないほど広大です。
まるで摩天楼のように立ち並ぶオフィスビル群には海外の有名企業なども多く入っているので、外国人やフィリピン人の富裕層も暮らしやすいエリアです。
実際に日本の駐在員の方で、BGCのコンドミニアムに滞在している方は多いようです。
マニラのボニファシオグローバルシティ(BGC)へのアクセス
今のところ鉄道やMRTは通っていないのですが、空港から近くの距離にあるので、アクセス等で不便を感じることはありません。
ただ、週末の夕刻のラッシュ時間にはオルティガス地区やマカティエリアに続く道は相当混雑するので、要注意です。
渋滞にはまってしまったおりには、もしかしたら歩いた方が良いのではと思えるほど、全く動けなくなるようです。
ただこれから空港に通じる新しい鉄道を建設する予定があるようなので、それが開通したらまた状況は変わるかも知れません。
BGCの魅力① 公園が多い、緑豊かな街設計
BGCの街並みを見て一番最初に気が付くことと言えば、緑が多いということだと思います。
高層ビルが立ち並んでいる近代的で最先端の街らしい雰囲気のBGCですが、街路樹や公園も多く、歩いているだけで気持ちがリフレッシュされるから不思議です。
背の高いビルがひしめき合っていると息も詰まってしまいますが、BGCではところどころに公園が配置されていることにより、建物の建たない空間が生まれ、歩行者の視界を開けたものにすることができるのだと思います。
BGCエリアの地図を見てみると、区画整備されたブロックの合間にところどころ緑色の敷地が見えます。
それらはサッカー球技場だったり、トラック30thと言うランニングができるような大きな公園だったり、
Kasaysayan Bawat OrasやThe Treeなどと名前のついたモニュメントが飾られている広場だったりするのですが、
それぞれが緑あふれる空間を演出していて、近未来都市的なBGCにうまく調和しているのです。
サッカー球技上以外にもバスケットボールコートもあるのですが、
ビジネス街の真ん中に自然とスポーツができる環境が用意されていることって素晴らしいですよね。
ハイストリートの西側には、The Mind Museumという博物館があるのですが、
そこに併設されているJY Campos Parkというちょっとした公園もまた良い!
ビル街のコンクリートの上を歩いていると常夏のフィリピンでは暑さを感じるのですが、
ここに来るとヤシの木などの背の高い熱帯雨林が多く、マイナスイオンを感じる癒しの空間です。
規模は違えど、シンガポールのマリーナベイサンズの裏にあるガーデンズ・バイ・ザ・ベイのようだなと思いました。
オフィスビル街なのに、開放感がありますよね。
ここまで見越して設計されているのって、凄いです。
フィリピンじゃないみたいと感じる方が多いのは、こういったところなのではないでしょうか。
BGCの魅力② 綺麗でバリアフリーな街並み
マニラなのに⁈ゴミが落ちていない
BGCを散歩していて思うこと。
それは本当にゴミが落ちていないということです。
これまでフィリピンの色んな都市を歩いてきましたが、正直ゴミが落ちていることなんて当たり前でした。
そこら中に吸い殻やら食べ物やらゴミが捨てられていて、雨が降って排水溝の周りに集まって・・・
街によると思うのでその程度は一概には言えませんが、まぁどこにせよ少なからずゴミは落ちていたと思います。
他の東南アジアの国々だって、同じようにゴミは落ちていたと記憶していますが、、
そう、シンガポールの中心エリア以外は!
やっぱり街自体が綺麗だと、そこに歩く人たちの意識も変わるものなんですかね。
フィリピンで街中に分別用のゴミ箱が設置されていること自体、珍しいと思います。
ゴミが落ちていないので、安心して子どもを歩かせることもできます。
段差がなくてベビーカーに優しい!
息子はまだ小さいのでベビーカーを使用しているのですが、フィリピンだと歩道と車道の間の段差があり、結構街中を歩くのに苦戦したりしています。
ですが、BGCは新しく作られた街でしっかりバリアフリーにも配慮されているので、段差が生じるほとんどの場所には車いす用のスロープが設置されているのです。
ハイストリートの中でも階段の隣には必ずスロープがあり、ベビーカーでのお散歩も全くストレスを感じません。
BGCの魅力③ 安全に子どもを遊ばせられる
日本のように安全に子どもを遊ばせられる公園があまりないフィリピンですが、
BGCのように街中に公園がたくさんあったり、ハイストリートのように歩行者天国になっていたりすると、
車との接触事故を恐れることなく、安心して子どもを歩かせることができます。
しかもゴミが落ちていないので、好奇心旺盛な子供が触ってはいけないもの(吸い殻など)を手にする危険性が低いです。
ハイストリートの中心部には、写真のような噴水や、水が放出されているようなところもあり、いつもたくさんの子どもたちが遊んでいます。
フィリピン人の子供も外国人の子供も混ざって遊んでいるので、まさに「ボニファシオグローバルシティ」を感じられるところです。
ボニファシオグローバルシティ(BGC)エリアごとの観光地や見所は?!
BGCの中でも観光客が訪れそうな人気エリアを大きく区分してみました。
西はゴルフ場手前のブルゴスサークルから、シャングリラホテル~ハイストリート~セレンドラを経て、Market! Market!とSM Auraという2つのショッピングモールがあるエリアまでがBGCの見どころと言えそうです。
最近ではハイストリートより北部の、アップタウンと呼ばれるエリアの開発も進んでおり、じわじわとその範囲を拡大していっているように思います。
実際にUP TOWN MALLがあるエリアまでは既にオフィスビルやテナントが入るビルも出来上がっていて、お散歩していても楽しいエリアになっています。
三越も最近できました!(全てが高額!)
ちなみにあるデベロッパーのオフィスにあったBGCの俯瞰図はこんな感じ。
ハイストリートを中心にして街ができていて、その周りに高層ビルが立ち並んでいるのが分かりやすいですね。
それでは、赤字で印をつけたエリアごとの見どころをご紹介していきたいと思います。
ブルゴスサークル
ハイストリートの西側に位置するエリアで、ゴルフ場の近くに多くの高層コンドミニアムが立ち並んでいます。
この付近は居住者も多いので、飲食店も多く、夜はバーなどもあり賑わっています。
夜のお店と言っても風俗店等は無いので治安も悪くなく、雰囲気は良いです。
子ども向けの遊び場や、スクールも多くあるようです。
このCPC(CREATIVE PLAY CORNER)は日本人のお子さんも多く通われている、人気の幼稚園(保育所)だそうです。
シャングリ・ラ ザ・フォート
ハイストリートの一番左端のエリアです。
シャングリラホテルの1階部分がハイストリートに面していて、とんかつ屋のまい泉やPink’s Hot Dogsなどの人気レストランが入っています。
写真のエリアはOne Bonifacio High Street Parkという公園になっていて、両脇にレストランやテナントが並んでいます。
なぜかいつも猫がたくさんいるので、猫好きの方には楽しい公園かも知れません。
(上の写真で息子が猫と遊んでいました)
ハイストリート
BGCの目抜き通りです。
約50メートルもの長い距離が一本道の歩道になっていて、その両脇にレストランや人気ブランドショップが軒を連ねています。
お買い物をするのにも楽しいですが、エリアごとにモニュメントや緑の設計も異なるので、ただハイストリートの風景を眺めながらお散歩しているだけでも十分楽しめます。
本当にどこをとってもフォトジェニック!
途中数か所に横断する車道があるのですが、歩行者が道を渡る際には基本的に車は停まってくれます。
ジプニー(乗り合いバス)もBGCの中心部には入れないようになっていますし、フィリピンの他のエリアのようにバンバン車が入り込んでくるようなこともないので、安心して通行することができます。
よって、排気ガスもクラクション音も気にならず、クリーンな空間が保たれるのです。
この歩行者用の横断道路も、フラットで段差がなくて、ベビーカーにありがたい!
セレンドラアーケード
アヤラグループが開発したコンドミニアムエリアです。
日本人の駐在員家族の方にも人気のコンドミニアムで、このエリアを歩くと、日本人の方に遭遇する率が高いです。
ヨーロッパ風の風貌でオシャレなハイエンドなコンドミニアム群ですが、
ハイストリートと繋がっている通りはセレンドラアーケードといって、レストランやテナントが多く入っているので一般の方も入れるエリアになります。
アーケード2階は屋根もあり風通しも良いので、
簡単な子どものお散歩スペースにもってこいです。
旅行会社のエイチ・アイ・エスやからだファクトリーなどの日本の企業も入っていました。
日本人も受け入れ可能なインターナショナル幼稚園や、シンガポールマス(算数)を取り入れているスクールもあり、個人的にも興味津々なエリアです。
BGCのショッピングモール
次に、BGCにあるショッピングモールをご紹介します。
Central Square
唯一ハイストリートに面しているショッピングモールです。
ショッピングモールと言っても、フィリピンでよくあるSMやAyalaなどの巨大モールとは異なり、レストランなどはハイストリート側に露出しているので、建物自体がハイストリートに溶け込んでいるという印象です。
映画館やGAP、ロクシタン、家具屋、おもちゃ屋さんなどが入っているのですが、どのテナントも高級感が漂っています。
地下にスーパーマーケットのルスタンズが入っているので、食料品や日用品はこちらで購入することができます。
SM AURA Premier
フィリピンで全国展開しているSMモールの中でもPremierという名の通り、ハイエンド仕様になっているようです。
敷地面積も広く、このモールの中を周っているだけで疲れてしまうほど・・・
赤ちゃん用品を扱うお店や子ども向けのショップも多くて安心感がありました。
屋上のSkyparkは景色も良く、緑豊かでオシャレなので昼夜問わずお散歩にもおすすめです。
レストラン街のすぐ近くにあるので、レストラン探しの途中に立ち寄ってみるといいかも。
とにかく広いモールなので、レストランもお店もたくさん入っています。
フィリピンのモールで見かけるお店のたいていはSM AURAで網羅されているのではないかと言うほど。
イミグレーションもこの中に入っているので、長期滞在者はこちらでビザ延長の手続きが出来るので便利です。
Market! Market!
アヤラモール系列の庶民派モールです。
BGCの中でも一番ローカル感があると思います。
SM AURAもありますし、市民が多く集まるエリアということもあり、地方行きジプニーの乗車ポイントが近くにあるので、
ちょうどこの辺りのエリアからBGCっぽさは無くなり、どちらかと言うと人がごった返す活気あふれたフィリピンらしい雰囲気に戻ってきます。
アスレチックなどの大型遊具が充実している公園がモールに併設されているので、今度機会があれば遊ばせてみたいと思います。
UP TOWN MALL
BGCの中でもまだ開発途中のアップタウンエリアにあるショッピングモールです。
アップタウンという名の通りオシャレなエリアにあるオシャレなモールで、
館内も通路が広く、まだあまりごった返してもなく、開放感のある印象でした。
最上階のフードコート内には、タピオカミルクティーで有名なChatimeの店舗があります。
>>フィリピンで大人気の台湾タピオカミルクティー「Chatime」
日本のイオンが運営している子ども用の室内遊び場 キッズーナ のBGC店は、このUP TOWN MALL内にあります。
実際に息子を遊ばせてきましたが、BGC店は日本人の親子がグループで遊びにきていて、びっくりしました。
ちなみにお隣のマッキンリーヒルにある、ベニスと言うショッピングモールのキッズーナには、日本人は全くいませんでした。
夜のライトアップされたUP TOWN MALLもインパクト大ですね。
エントランス前の噴水では定期的に噴水ショーが行われており、
今どきの流行りの音楽に合わせた盛大な水のパフォーマンスは一見の価値ありです。
ボニファシオグローバルシティ(BGC)のおすすめホテル
フィリピンは東南アジアの中でも物価が安い国なので、格安に泊まれるホテルもたくさんあるのですが、
ここボニファシオグローバルシティは新しく開発された街だからなのか、2018年現在、安く泊まれるホテルがありません。
一番リーズナブルに泊まれるのがF1ホテルで約10,000円(1泊あたり/日によって変動あり)というから驚きです。
現在BGCで宿泊できるホテルは、
- シャングリ・ラ・ザ・フォート
- アスコットホテル
- グランドハイアット
- セダホテル
- F1ホテル
この5件のみです。
そのうち3つのホテルに宿泊したことがありますので、下記記事にて詳細をレポートしています。
その他安くBGCに泊る方法は、Airbnbで個人宅をオーナーから借りるか、
Airbnbのように個人宅がブッキングドットコム、エクスペディアのようなホテル予約サイトに掲載してある場合があるので、サイトを通じて予約するかです。
最近では、BGCの高級コンドミニアムを民泊として貸し出しているオーナーも多く、
結構オシャレで魅力的なお部屋も多いのですが、
個人的に幼い子どもを連れて宿泊する場合は、普通のホテルにした方が良いと思っています。
実際にBGCでも個人宅に民泊利用で泊まったことがあるのですが、ちょっと神経質な私は、やっぱりホテルの方が快適だなぁと思ってしまうのです。
でも、子どもがいない場合はAirbnbでも全く問題ないレベルのところが多いですよ。
ボニファシオグローバルシティ(BGC)の観光地や見所まとめ
長くなりましたが、これまでBGCの魅力とおすすめエリアをご紹介してきました。
シンガポールらしいというのが、何となく伝わりましたでしょうか。
まだまだ開発は続いていくようなので、今後どんな風になっていくか期待ができますね。
マニラに訪れる場合には、是非BGCにも足を運んでみてくださいね。